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ノンレム睡眠とレム睡眠のバランスを調節する脳回路と神経ペプチドを同定

2020/02/07

筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構(WPI-IIIS)および同 人間総合科学研究科感性認知脳科学専攻の柏木光昭(博士後期課程3年)、林悠准教授らの研究グループは、マウスにおいて、ノンレム睡眠とレム睡眠のバランスを司る脳幹の神経細胞を発見しました。この神経細胞はニューロテンシンという神経ペプチドを持っており、ニューロテンシンそのものも、レム睡眠を抑える作用を有することが判明しました。また、脳幹内の4カ所に散在するニューロテンシンを持つ神経細胞が脳回路を形成し、ニューロテンシンペプチドを通して協調し、ノンレム睡眠とレム睡眠のバランスを制御していることが示唆されました。本研究は、睡眠中の脳内メカニズム理解の前進や、新規睡眠薬の開発、及び、睡眠異常を伴う疾患の新規治療法の確立に貢献することが期待されます。

図 脳幹のニューロテンシン産生細胞によるノンレム/レム睡眠のバランス制御
脳幹には、ノンレム睡眠とレム睡眠の切り替えに重要な神経細胞が存在し、その一部はニューロテンシンという神経ペプチドを持っています。このニューロテンシン産生細胞が活性化すると、ノンレム睡眠が増えた一方、レム睡眠は減少しました。逆にニューロテンシン産生細胞の機能が抑制されると、レム睡眠の回数が増え、ノンレム睡眠は減少しました。ニューロテンシン産生細胞は脳幹内の4カ所に散在し、ネットワークを形成して互いに協調しながらノンレム/レム睡眠のバランスを制御していると考えられます。

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